歯を失う原因となる歯周病の治療
PERIODONTAL DISEASE TREATMENT
歯周病は、自覚症状が少ないまま進行し歯を支える骨を溶かしてしまう怖い病気ですので、歯磨き時の出血や口臭、歯茎の腫れなどが気になる方は早めにご相談ください。歯周ポケット検査などで進行度を診断し、ブラッシング指導と、歯石やプラークを除く歯周基本治療を中心に行ってお口の環境改善を目指します。治療後も再発しないよう、定期的なメンテナンスを行います。
歯周病は、ほとんど症状なく進行するため、無症状の場合にも定期的な歯科検診をおすすめします。
歯周病が引き起こす口臭
口臭の発生は、誰にでもある程度認められる生理現象の1つです。口臭があるから歯周病だ、歯周病だということにはなりません。
ただ、歯周病を原因とした口臭の場合は、やや独特なにおいがします。しばしば、「卵が腐ったにおい」「生魚のにおい」「タマネギが腐ったにおい」と形容されます。
これは、歯周病菌がつくりだす硫化水素やメチルメルカプタンといったガスに起因するにおいです。
上記のようなにおいが気になる場合は、歯周病を疑い、一度当院にご相談ください。
歯肉炎
歯と歯茎の境目に炎症が生じている状態で、まだ顎の骨の吸収はありません。
歯磨きの際に出血等が見られます。
軽度歯周炎
炎症が顎の骨まで拡大している状態です。
歯茎の出血に加え、腫れ、赤み、独特な口臭などが見られます。
中等度歯周炎
歯周ポケットが深くなり、顎の骨が半分ほど吸収されている状態です。
歯茎の退縮、歯のぐらつきなどの症状が加わります。
中等度歯周炎
歯周ポケットの深さがより深くなり、顎の骨が3分の2以上吸収されています。
歯の根が大きく露出するほど歯茎が退縮し、膿を伴う炎症や強い口臭などが見られます。
この状態になっても放置していると、最終的には歯の脱落に至ります。
歯周病の原因
歯周病は、増殖した歯周病菌が毒素を出し、炎症を起こすことによって発症します。
歯周病菌は、健康な状態でも口腔内に広く常在菌として存在していますが、歯磨きが行き届きにくい歯と歯茎の境目に付着する「プラーク」の中に多量に潜んでいますので、目に見えるという意味では、このプラークが原因と言えます。
プラークは、口をゆすぐ程度では落とすことができません。毎日の丁寧なセルフケアに加えて、歯科医院での定期的なプロフェッショナルケアが必要です。プロフェッショナルケアでは、プラークそのものと、プラークが付着しやすい歯石を除去します。
さらに、以下のような状態の方は、歯周病が進行しやすい傾向にあります。
歯周病の治療方法と流れ
再検査
04
歯周基本治療の効果を確かめるため、再検査を行います。 深い歯周ポケットが残っている場合は、歯周病の悪化につながるため、歯周外科治療が必要かどうかを判断いたします。
歯周外科治療
05
歯周基本治療で十分な効果が得られない場合は、歯周外科治療を行います。歯茎を切開して、歯の根の面に付着したプラークや歯石を除去し、再付着を防ぐため歯の表面を滑らかにします。さらに、歯槽骨の形を修正して歯周病の再発を予防したり、条件が合えば同時に歯周再生治療を行い、骨を再生することも可能です。
再検査
06
歯周外科治療の効果を確認するため、再検査を行います。
歯周病治療に痛みはありますか?
炎症が強い場合は、痛みを伴うことがあります。その際は、局所麻酔をしてから施術いたします。局所麻酔が効けば、痛みはほとんどありません。
当院では、表面麻酔や電動注射器を用いた麻酔を行い、麻酔そのものの痛みも軽減できるよう努めています。
歯周病のリスクを下げる予防方法
歯周病予防には、お口の中の歯周病菌、つまりプラークを減らすことが大切です。プラークは、次のような方法で減らすことができます。