顎の成長を利用した子どもの矯正治療
PEDIATRIC CORRECTION
子どもの矯正治療は、顎が成長する力を利用できるのが大きな利点です。永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する1期治療と、永久歯が生え揃ってから歯並びを整える2期治療があり、早期に治療を始めることで、将来的な抜歯のリスクを減らせる可能性が高くなります。お子様と保護者様のご協力のもと、健やかな口元の成長を長期的にサポートいたしますので、ぜひご相談ください。
I 期治療:永久歯が生え始めたら
5~6歳頃から12歳頃までの乳歯と永久歯が混合している、混合歯列期に行う治療です。
この時期は、顎の成長を適切にコントロールすることに主眼が置かれ、十分なスペースを確保しておくことで、永久歯がきれいに並びます。
I 期治療を受けておくと、II 期治療が不要になったり、治療を行うにしてもご負担の軽いもので済んだりすることが期待できます。
II 期治療:永久歯が生え揃ったら
おおよそ12歳以降の、永久歯が生え揃ってから行う治療です。
一般的な成人矯正とほぼ同じように、同じ装置を使って本格的に歯を動かしていきます。もちろん、I 期治療を受けるタイミングを逃してしまったという場合にも、II 期治療からスタートすることができます。
一人暮らしを始めたり、社会人になると、なかなか治療を受ける時間がとれなくなるため、歯並びに気になる点がある場合には、比較的時間のあるこの時期に、お子様に治療を受けさせてあげましょう。
小児矯正の症例
治療名 | ムーシールド |
|---|---|
副作用・リスク | 後戻りの可能性があるため、経過観察が必要です。 |
治療名 | 床矯正 |
|---|---|
副作用・リスク | 矯正治療中に装置が頬の内側に当たり、傷がついたり、口内炎になったりする場合があります。 |
治療名 | 急速拡大装置を使った矯正治療 |
|---|---|
治療期間 | 6ヶ月 |
副作用・リスク | 装置は接着剤で歯に固定するため、ご自身で取り外すことはできません。装置装着後は1週間程度、感覚の違いによるストレスを感じる方もいるかもしれません。 |
料金 | ¥110,000(税込)※別途精密検査の費用が必要 |
小児矯正の費用
小児矯正I期 | インビザライン | ¥572,000(税込) |
|---|---|---|
拡大床 | ¥451,000(税込) | |
小児矯正Ⅱ期 | インビザライン | ¥451,000(税込) |
拡大床 | ¥385,000(税込) |
子どもの矯正は医療費控除の対象?
矯正治療は、お子様であっても、審美目的である場合には、医療費控除の対象外となります。反対に、歯並びの乱れがお子様の成長に悪影響を及ぼす可能性がある場合には、医療費控除の対象となります。
ただし、最終的な判断は、お住まいの地域を管轄する税務署が行うことになるため、ご不安な場合には、事前に税務署に問い合わせてみることをおすすめします。
医療費控除とは
1月1日~12月31日の1年間で、ご自身やご家族のために支払った医療費の合計が10万円を超えた場合に、確定申告を行うことで一定の控除が受けられる制度です。
小児矯正に関するQ&A
こどもの矯正は早めに行うと、早めに終了できるのでしょうか?
お子様の状況によって、早めにやった方が良いことともう少し待ってからやった方が良いことがありますが、永久歯に全て生え変わるスペースができるまでどのように顎が成長するかはしっかり見る必要がありますので、早めにやったら早めに終わるというよりは、お子様の成長ペースによって治療期間がかわります。
こどもの滑舌が悪いのですが、小児矯正をすると治りますか?
滑舌が悪いのは、舌の筋肉やポジションが大きくかかわっていますので、矯正だけで治るというよりは、調整時にご案内するMFT(口腔筋機能療法)などを行ったりすることで、発音しやすい状況を作ることができます。
こどもの矯正中に食べてはいけないものはありますか?
矯正中は装置を外すので、何でも食べて大丈夫です。
すきっ歯(はぐきがやせる)でものが挟まってしまう。今から元に戻らないものなのか?隙間を無くして欲しい。できますか?
歯茎が痩せる理由をしっかり見極めたら、隙間をなくすことはできます。状況によって必要な治療が変わってくるので、一度診察させていただいた方がいいかもしれません。
歯の矯正に適した年齢の目安ってあるんでしょうか?
矯正治療は成人矯正治療と、子供の矯正治療に分かれますが、 大体6歳から子供の矯正治療、またはその準備をしていくことになります。 歯列の拡大は9歳ぐらいまで。上の顎の成長を抑制するのは10~14歳ぐらいまででしょうか。 状況にもよりますが、成人矯正治療は、女性は15歳ぐらいから、男性は18歳ぐらいから行います。顎の成長がストップしてからしっかりと噛ませる治療を行うことにしています。 全体的な矯正は、50代まで行えます。